彼女は来るだろうか？──
海を見つめながら問う
すべてが語られ　為された今
この俺に希望は残っているだろうか

あなたたちにはあるんだろう
どんな値段のついた品物も
あなたたちのためにあるんだろう
浪費を重ねた人生の略奪品も
…すり切れ　痩せさらばえた信仰に疲れ
世界はまぶたを閉ざしている
俺たちが犯したすべてのために
そして　為しえるはずだったことのために


　　海は俺を引き寄せ
　　耳元でささやく
　　俺の選んだ運命　それが
　　次第にはっきりしてきた
　　潮は意のままにうねり
　　時は近づいている
　　俺を押し流し
　　消し去ろうとする
　　引き波にさらわれ
　　俺は神の恩寵を失う
　　ここが俺の場所なんだ
　　この果てしない奈落が！・・・・・

　　それでもまだ　君の息吹を感じる
　　こんなにも　離れていてさえも
　　君の息吹を感じる
　　こんなにも　離れていてさえも
　　　こんなにも──