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悪意をまとうがいい 否定で鍛えられた冠を
容認できるものとできないものを精緻に区分け
死に物狂いですべてを統制下におこうとする
おまえの姦通の密告者を許すことはできまい
土台にしがみつけ さもなくばすべてが崩れ去る
否認を正当化し 孤独な臨終の際まで手放さず
土台にしがみつけ さもなくばすべてが崩れ去る
あやまちに怯えながら 終の棲家たる独房に閉じこもる
土星は昇る 十の劫 一の念
つかんで離さないか またしてもいやしめるか
土台にしがみつけ さもなくばおまえは崩れ去る
否認を正当化し 孤独な臨終の際まで手放さず
だが土星は昇る 再びめぐり来る
土星は昇る 十と一は不二にして無生
そしておまえはダメージに気づかない──
悪意をまとうがいい 否定で鍛えられた冠を
容認できるものとできないものを精緻に計算し
死に物狂いですべてを統制下におけ
おまえの姦通の密告者を許すことはできまい
悪意の冠をかぶれ 死に物狂いで制御しろ
許すことなどできない だから深く沈んでいく
境界を引け 閉じ込めろ 深く沈んでいきながら
統制しろ 規定しろ
そして俺達は深く沈んでいく──
土星はまためぐり来る すべてを開示するために
おまえが見ようとはしないものを 今度こそは選べるか
石のように沈んでいくか 再び浮かび上がれるか
凝り固まった心を吐き出せ 子供のように身軽に無邪気に
土星はまためぐり来る
おまえを子どものように抱き上げるか
それとも石のように引きずり込むか
おまえがおまえを解き放たねば
土星はおまえを破壊しつくすだろう
どうか選んでほしい 心を行かせてやるように
心を行かせてやるように
石から手を放し 海にあずけよう
海がこの冷え切った運命の碇を変容させる
石から手を放し 海にあずけよう
海がこの悪意の鉛を 黄金に変えてくれよう!
手を放せ
行かせてやれ
行
か
せ
て
や
れ
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