☆訳詞について


訳詞の掲載にあたって、基本的なスタンスを説明させてください。

当ページの訳詞は、レコードに付いている歌詞や当該アーティストの詩集、それすら手に入らないものについてはWEBで掲載されている情報なども一部参考にしています。つまり、基本的には誰もが入手可能な資料に基づいて、英語の辞書などを頼りにしながら、素人なりに頑張って訳したものです。

それにしては、ずいぶん意訳に過ぎる、と思われる方もいるかもしれません。確かに、あるはずの言葉が訳されていなかったり、逆に元の詞には書いていないことを平気で付け加えていたり、歌詞の構造そのものに手をつけてしまったものすらあります。
僕はこれらが「正しい訳詞」だと主張するつもりはありません。たとえば、一般的にレコードについている訳詞のように、既に世に出回っている訳詞に対してイチャモンをつける意図など、特にありません(それどころか、実際には役立たせてもらっています)。
僕は、とにかく訳詞はそれを訳した人のものだと思っています。その人の作品であるものに対して、「正しい」もへったくれもないと思うのです。
逆に言えば、これらの訳詞がつまらない、読んだ人にネガティヴな印象しか残さないものだったとしても、その全責任は作詞者ではなく、 訳者である当方にあることを、ここで明言しておきます。

また当ページでは、訳詞それ自体と同じくらい、背景画像を重視しているつもりです。画像も「訳詞」に含まれている、くらいに考えています。両方合わせて、僕の言いたいことなのです。
マンガや映画文化の影響が強いせいでしょうか。僕は書籍のように、言葉を単純に言葉らしく表記するだけのものより、音や絵などの言葉以外の要素とぶつけ・対峙させる中で生まれる何物かに、昔からなぜか強く惹かれてきました。
ロックの「詞」も、僕にとってまさにそういうものの代表格です。そしてインターネットという環境が、昔から考えていたアイデアを実現可能にしてくれたというわけです。

別の言い方をすれば、歌に伴奏は付き物、ということでもあります。僕にとってインターネットで訳詞を発表するというのは、その曲の“日本語カヴァー・ヴァージョン”を歌うことです。カヴァーを歌うなら、自分のエモーションを込めやすいように言葉を変えるべきだし、歌いやすいように伴奏もアレンジし直したい。そうでなければ自分のものにしたことにならないだろう。と、要するにそんな感じです。
(といっても、その「伴奏」たる画像は自分で描いたり撮ったりしたものではなく、あくまでネット上で拾ったイメージをアレンジしているだけですから、いわばサンプリングを駆使したヒップホップ・カヴァーというようなもんでしょう。)

それでも、単純に英語力の拙さから来る訳のミス、勘違いというものはありえます。僕の訳の中にそういうものを見つけましたら、遠慮なく「ここんとこ変じゃないの?」とか教えていただけると幸いです。
あるいは訳の方向性そのものに対する意見・反論等でも大歓迎です。またリクエストや、自分の訳詞も載せてくれ!という人も、前向きに考えますのでご相談下さい。

以上、遅ればせながら。
2005.Aug. レイランダー・セグンド


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