The Last Resort
(Don Henley/Glenn Frey)




彼女は 旧世界の影が重く大気に垂れこめる
ロード・アイランド州プロヴィデンス(神の意思)からやって来た
難民のように 希望と夢だけをたずさえて
ちょうど彼女の父親が 海を渡ってこの国に来た時のように

人々が微笑みの中に暮らす土地のことを 彼女は聞いた
先住民たちの生き方や 彼らがどれほどその土地を慈しんだかを
あらゆる場所から 大分水嶺を目指して人が押し寄せた
ある者は身を立てるために ある者は身を隠すために

混み合うバーの中ほどで 躍起になって楽しむ者たち
向こうがどんな有様か みなまで話してる暇はないと言う
彼らはそこを楽園と呼んだ なぜだかは知らない
山々を平らに切り崩し 町は活況を呈していた

やがて冷たい風が 砂漠を越えて吹き降ろしてきた
沿岸の峡谷地帯をつたい 保養地マリブーにいたるまで
ネオンの明かりを灯し 人々に仕事を与える
権力に飢えた 上流階級の遊ぶ町にまで

富豪たちがやって来て この地を蹂躙するのを誰も止めなかった
彼らが並べた品物の束を 人々は迷わず買ったのだ
彼らはそこを楽園と呼んだ そうであるはずだった
煙にかすむ太陽が 海に沈んでいくのを彼らは見ていた──

すべてを置き去りにして ラハイナまで漕いで行くこともできる
はるか昔に宣教師たちがそうしたように
彼らはそこにもネオンサインを持ち込んだ “キリストは現れる”という
そこで白人の罪の重荷を下ろし 白人の治世を持ち込むために

この設計図は神の意思か?それともあなたの意思か、私のか?
もうニューフロンティアはない ここで生きていくしかないというのに
私たちは際限のない欲望を満たし続け 血塗られた行為を正当化する
運命の名において 神の名において

ある日曜の朝 あなたはそこで起きていることを目の当たりにする
あなたは立ち上がって それを歌うことができるだろう
人々はそこを楽園と呼んだ── なぜだか私は知らない!
 ある場所のことを あなたは楽園と呼ぶ
  だが さよならの口づけとともに.





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