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雨だ
雨が降ってきた
僕に雨が降ってきた
風が吹きすさび
夏の歌声は 記憶の中に閉じ込められる
あの頃 君がいた
君を愛していた 夏のあくびの中で
今 希望はない
裸の僕を横たえたまま
君は僕を置き去りにした
約束を交わしたあの場所に
羽ばたく鳥たちを見て 昔よく思った
鳥は歌って一生を過ごす
僕らだってできるんじゃないか?って
人はその想いにしがみつき あの手この手で飾り立てる
それを受け入れることが 君が戻ってくる条件だとしても
僕はことわる
僕は雨の中にとどまるよ
人をへとへとにさせる夜
夏はたくらむ
だらしなく手足を伸ばし 居座ってやろうと
傲然と降りそそぐ陽の光とともに 君はやって来た
あの気楽な日々を 君は愛していたね
でも太陽よ 今はもう冬だ
僕はただ言ってやりたかった
僕が意固地になっていても
おまえは抱きしめてくれたらよかった
僕の内に秘めたものが あらわになるために
この冬の歌を 僕は歌い続ける
ずっと探していたんだ この静かなリフレインを
僕はひとり歩く これが定めなら
羽ばたき 雨を祝福し 舞おう
羽ばたく鳥たちを見て 僕もよく思った
鳥は歌って一生を過ごす
僕らだってできるんじゃないか?って
人はその想いにしがみつき あの手この手で飾り立てる
それを受け入れれば 君が戻ってくるのだとしても
僕は雨の中にとどまる
僕は雨の中に
僕は雨の中に
僕は雨の中に
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